【簡単】ネットで自分の名前を検索する方法と、見つかった情報の確認ポイント
ネットで自分の名前を見つけるには? まずは「検索」してみましょう
インターネットを使っていると、「自分の名前がネットに出ているんじゃないか?」と、なんとなく不安になることはありませんか? もしかしたら、過去の活動や、人づきあいの中で知らず知らずのうちに、あなたの情報がインターネット上に残されているかもしれません。
こうした、一度ネットに公開されると完全に消すのが難しい情報を、「デジタルタトゥー」と呼ぶことがあります。彫り物のように、ネット上に刻み込まれて残ってしまうことから、そう呼ばれるようになりました。
でも、必要以上に心配することはありません。まずは、今現在、あなたの名前がネットでどのように見られている可能性があるのか、実際に確認してみることから始めましょう。一番身近な確認方法の一つは、「インターネットで自分の名前を検索してみる」ことです。
この記事では、インターネットにあまり慣れていない方でも簡単にできる、自分の名前を検索する方法と、もし名前が見つかった場合にどのように考えれば良いのか、その確認のポイントについて分かりやすくお話しします。
なぜ、自分の名前がネットに出ることがあるのでしょうか?
「自分は特別なことは何もしていないのに、なぜ名前が出るの?」と思われるかもしれません。インターネットに名前が出るケースは様々です。
- ご自身やご家族・知人が意図せず投稿したもの: ブログやSNS(インターネット上で人とつながるサービス)で、名前や顔写真と一緒に活動内容を紹介したり、イベントの参加者として名前が掲載されたりすることがあります。ご自身では投稿していなくても、ご家族や友人、所属していた団体の方が投稿している可能性も考えられます。
- 過去の活動の記録: 昔参加していた趣味のサークルや、所属していた団体のウェブサイトに、活動報告として名前が掲載されていることがあります。
- ニュースや地域の情報: 地域のお祭りやイベントの参加者として、あるいは何かの取り組みの紹介として、ニュース記事や地域の広報誌などがインターネット上に公開され、名前が載ることもあります。
- 名簿やリスト: 何らかの形で同意した、あるいは同意したつもりのないインターネット上の名簿やリストに名前が掲載されているケースも、可能性としてはゼロではありません。
- お店や会社の情報: ご自身がお仕事で関わっていたり、経営されていたりしたお店や会社の情報として、名前が出ていることもあります。
このように、悪意がなくても、さまざまな理由であなたの名前がインターネット上に現れる可能性があるのです。
実際に自分の名前を検索してみましょう
では、さっそくインターネットを使ってあなたの名前を探してみましょう。使うのは、「検索エンジン」と呼ばれる、インターネットで調べ物をするための道具です。代表的なものに「Google(グーグル)」や「Yahoo!(ヤフー)」などがあります。
簡単な検索の手順:
- パソコンやスマートフォンでインターネットを開きます。
- GoogleやYahoo!などの「検索エンジンの画面」を開きます。多くの場合、インターネットを開くと最初に出てくる画面に、文字を入力する白い場所(検索窓)があります。
- その白い場所(検索窓)に、あなたの氏名を正確に入力します。漢字で入力するのが基本ですが、もし旧字体や特殊な読み方をするお名前の場合は、複数の入力方法で試してみるのも良いでしょう。
- 氏名だけでなく、お住まいの地域(例:「田中 和夫 〇〇市」)や、卒業した学校名、以前勤めていた会社名、所属していた団体名、趣味のサークル名などを氏名と一緒に入力して検索すると、より絞り込んだ情報が見つかることがあります。氏名と地域などを入力する際は、名前と地域の間に一つ空白(スペース)を入れるのが一般的です。 (例:「田中 和夫 東京」)
- 氏名などの入力が終わったら、画面にある「検索」ボタンを押すか、キーボードの「Enter(エンター)」キーを押してください。
すると、あなたの名前や入力したキーワードに関連する情報が載っている「ウェブサイト」(インターネット上の情報ページ)の一覧が表示されます。
検索して見つかった情報、どう確認する?
検索結果の画面には、たくさんの「見出し」のようなものと、その下に簡単な説明が表示されていると思います。これが、あなたの名前が含まれている可能性のあるウェブサイトへの入り口です。
一つずつ、気になるところをクリックして、どんな情報が載っているのか確認してみましょう。確認する際のポイントは以下の通りです。
- どこの情報か?: 最初に表示される「見出し」の下に、その情報が掲載されているウェブサイトの「アドレス」が表示されています。見慣れないアドレスの場合は、どんな団体や会社、個人が運営しているウェブサイトなのかを確認してみましょう。
- どんな内容か?: あなたの名前がどのような文脈で出てくるか、記事の内容をよく読んでみましょう。例えば、地域のイベント紹介、趣味の活動報告、古いお店の情報など、内容を確認します。
- いつの情報か?: 記事が書かれた日付が分かれば、古い情報なのか最近の情報なのかが判断できます。何年も前の情報であれば、現在の状況とは異なるかもしれません。
- どんな個人情報が載っているか?: 名前だけでなく、住所、電話番号、生年月日、顔写真など、他の個人情報が一緒に載っていないか確認します。
見つかった情報への対応を考える
検索してみて、もし自分の名前が載っているウェブサイトが見つかったとしても、すぐに慌てる必要はありません。見つかった情報の内容によって、どのように考えれば良いのか、いくつかのケースがあります。
- 問題のない情報: 例えば、地域の活動報告で、あなたの名前が他の多くの参加者と一緒に listed されているだけであったり、昔の趣味のサークル活動が好意的に紹介されていたりする場合などです。多くの人に知られても特に困らない、あるいは公にされている情報であれば、そのままにしておいても大きな問題にならないことが多いです。
- 少し気になる情報: 内容自体は問題なくても、「この情報がいつまでも残っているのは、ちょっと落ち着かないな」と感じる情報かもしれません。あるいは、過去の出来事に関する情報で、今は状況が変わっている場合などです。
- 削除してほしい情報: 事実と異なる情報が書かれている、プライベートすぎる情報が公開されている、人間関係でトラブルになった相手が書いた悪意のある情報など、どうしても削除してほしいと感じる情報です。こうした情報は、あなたの生活や評判に影響を与える可能性があります。
もし削除してほしい情報が見つかったら?
削除してほしい情報が見つかった場合、いくつか対応策があります。
- ウェブサイトの管理者に連絡する: その情報が載っているウェブサイトの一番下などに、「お問い合わせ」や「サイト管理者」への連絡先(メールアドレスなど)が書かれていることがあります。そこに、「自分の名前が載っている記事について、削除をお願いしたい」という内容を丁寧に連絡してみましょう。なぜ削除してほしいのか、理由を具体的に伝えると、対応してもらいやすくなることがあります。
- 情報を投稿した本人に連絡する: もし、その情報がご家族や友人、知人など、連絡が取れる方が投稿したものである場合は、直接相談して削除をお願いすることも有効な方法です。
- 検索エンジンからの表示を消してもらう(削除ではない): ウェブサイト自体から情報を削除するのが難しい場合でも、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果に表示されないように申請できる場合があります。ただし、これはウェブサイトから情報自体が消えるわけではなく、あくまで検索結果から見えなくなるだけです。
- 専門家に相談する: ご自身での対応が難しい場合や、悪質な情報で困っている場合は、インターネット上の情報削除に詳しい弁護士や専門の業者に相談することも一つの方法です。費用がかかる場合が多いので、事前に確認が必要です。
まとめ:落ち着いて、一歩ずつ確認しましょう
インターネットに自分の名前が出ているかもしれない、というのは不安になることかもしれません。しかし、まずは実際に検索してみて、どんな情報が出ているのかを落ち着いて確認することが大切です。
そして、もし気になる情報が見つかったとしても、すぐに全てを消さなければと焦る必要はありません。情報の内容を確認し、ご自身にとって本当に削除が必要なのか、あるいはそのままにしておいても大丈夫なのかを判断することから始めましょう。
必要であれば、ウェブサイトの管理者に丁寧に削除をお願いしたり、情報を投稿した方に相談したりと、一歩ずつ対応を進めることができます。
この情報が、あなたのインターネット上の足跡を確認する一歩となり、少しでも安心につながることを願っています。