ネットの足跡相談室

ネットアンケートや懸賞応募で入力した個人情報、どうなってる?確認と注意点

Tags: 個人情報, プライバシー, ネット安全, アンケート懸賞, 情報管理

ネットアンケートや懸賞応募、ちょっと気になること

インターネットを使っていると、時々「簡単なアンケートに答えて景品をゲット!」とか、「〇〇に登録して豪華賞品が当たる懸賞に応募!」といった案内を目にすることがあるかと思います。ついつい気になって、名前や住所、電話番号、メールアドレスなどを入力した経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

応募はとても手軽ですが、そういえば、あの時に入力した自分の情報は、その後どうなっているのだろうか?と、ふと気になったことはありませんか?もしかすると、それが知らず知らずのうちに、ご自身の「ネットの足跡」として残ってしまう可能性も考えられます。

「ネットの足跡」(デジタルタトゥー)とアンケート・懸賞応募の関係

私たちがインターネット上に書き込んだり入力したりした情報は、たとえ古いものでも、なかなか消えずに残り続けてしまうことがあります。これを「ネットの足跡」、専門的には「デジタルタトゥー」と呼ぶことがあります。一度残ってしまった情報が、後になって思わぬ形で出てきてしまうということも起こり得ます。

ネット上のアンケートや懸賞に応募する際に入力する氏名や住所、電話番号、メールアドレスといった情報は、まさに「あなたの個人情報」そのものです。これらの情報は、応募先の会社やサービス提供者が管理するコンピューターの中に記録として残ることが一般的です。

ほとんどの場合は、応募の目的のために適切に管理されている情報です。しかし、もし応募した先が情報の取り扱いに十分注意を払っていない場合や、万が一にもその情報が外部に漏れてしまったりすると、予期しない形でご自身の情報が広まってしまう危険性もゼロではありません。これが、アンケートや懸賞応募が「ネットの足跡」と無関係ではない、と言われる理由の一つです。

例えば、入力したメールアドレスに、覚えのない宣伝メールがたくさん届くようになったり、身に覚えのない電話がかかってくるようになったりすることが、その情報が何らかの形で利用されている可能性を示唆している場合があります。

安心のために確認しておきたいこと、気をつけておきたいこと

では、アンケートや懸賞に興味があっても、こうした不安を少しでも減らし、安心して利用するためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。いくつかポイントをご紹介します。

1. 応募する前に「だれが実施しているか」を確認する

アンケートや懸賞の案内を見たら、まず「これはどこの会社や団体が実施しているのだろうか?」という点を少し立ち止まって確認してみてください。聞いたことのない、よく分からない会社からの案内であれば、注意が必要です。

などを確認するだけでも、ある程度の信頼性を判断する手がかりになります。あまりにも情報が少ない場合は、応募を控えることも考えましょう。

2. 「個人情報の取り扱い」について書かれているか確認する

信頼できる会社であれば、通常は「プライバシーポリシー」や「個人情報の取り扱いについて」といった形で、入力してもらった情報をどのように使うのか、どのように守るのかをきちんと説明しています。

難しそうな言葉で書かれていることも多いですが、「入力された情報は、この懸賞に当選した方に賞品を送るためだけに使います」「他の会社に勝手に渡すことはありません」といった内容が書かれているか、ざっとでも良いので目を通すことをお勧めします。もしそういった説明が全く見当たらない場合は、注意した方が良いかもしれません。

3. 本当に必要な情報だけを提供する

アンケートの中には、年齢や性別、住んでいる地域など、応募に関係なさそうなことを尋ねてくるものもあります。必ずしも全てに答える必要はありません。「必須」と書かれている項目以外は、答えたくない情報は空欄にしておく、という選択肢も考えてみましょう。

4. 過去に応募したサービスについて確認したい場合

「そういえば、昔、色々なアンケートや懸賞に応募したけど、私の情報って残ってるのかな?」と気になる場合、過去に応募した覚えのあるサービスのウェブサイトを探して、「お問い合わせ」の窓口に連絡してみる、という方法があります。

「過去に応募した際の私の情報はまだ残っていますか?」「もし残っているなら、削除をお願いできますか?」といった形で相談してみることで、対応してもらえる可能性があります。ただし、たくさんのサービスに応募していると、全てを確認するのは難しいかもしれません。

まとめ:賢く利用して安心を

インターネット上のアンケートや懸賞は、楽しいものであったり、ちょっとしたお得があったりすることもあります。全てが危険なわけでは決してありません。

大切なのは、何も気にせずに入力してしまうのではなく、「この情報を提供したら、どうなるのかな?」という意識を少しだけ持つことです。

この2点を少しだけ確認する習慣をつけるだけでも、不必要な心配を減らし、安心してインターネットを利用することにつながります。もし不安なことがあれば、一人で抱え込まず、家族や信頼できる人に相談してみてください。

ご自身の情報を大切に守りながら、上手にインターネットを活用していきましょう。